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結婚の意義(結婚と老いについて)

 結婚とは、人生における最も大きな選択のひとつであり、同時に最も豊かな贈り物でもあります。
愛する人と共に歩む日々は、単なる生活の共有ではなく、未来を共に描く喜びそのものです。
朝の挨拶や食卓を囲む時間、何気ない会話や笑い声――そうした小さな瞬間の積み重ねが、結婚生活の中でかけがえのない宝物となっていきます。
結婚は「特別な日々」ではなく「特別な日常」をつくるものなのです。

若き日の結婚は、光に満ちた春のように、未来への期待、情熱の炎、共に歩む喜びが鮮やかに描かれます。
しかし時が流れ、季節が巡るように、人は老いを迎えます。
体力は衰え、容姿は変わり、日々の歩みはゆるやかになります。
けれどもその変化こそが、結婚の真の意味を照らし出すのです。
老いは孤独を招くこともありますが、伴侶がいることでその孤独は和らぎ、人生の最後の章に温もりと安心をもたらします。
老いを共にすることで、二人の絆はより強く、より静かに、そしてより深く育まれていきます。

結婚はまた、困難に直面したときにこそ、その真価を発揮します。
人生には予期せぬ試練が訪れるものですが、隣に支えてくれる人がいることで、乗り越える力が湧いてきます。
病気や仕事の悩み、家族の問題など、孤独であれば押し潰されそうな重荷も、伴侶と分かち合うことで軽くなり、希望を見出すことができます。
結婚は互いの弱さを受け入れ、強さを分かち合う約束であり、二人で築いた思い出は年を重ねるほどに輝きを増していきます。

結婚相談所として私たちが伝えたいのは、結婚を「若さの延長」としてだけではなく、「老いを共に受け入れる旅」として捉えることの大切さです。
条件や外見に目を奪われるのは自然なことですが、真に大切なのは「老いていく自分と共に歩んでくれるか」という問いです。
時には意見がぶつかり、すれ違いが生じることもあります。
しかし、その葛藤を乗り越える過程こそが、二人の絆を深める大切な時間となります。
相手を理解しようとする努力、許し合う心、そして再び歩み寄る勇気――それらが積み重なることで、結婚はより強固で温かいものへと育っていきます。
結婚は「完璧な相手を見つけること」ではなく、「不完全な二人が互いを受け入れ、共に成長していくこと」なのです。
結婚とは、老いを分かち合うことで完成する物語。
私たちは、その物語の始まりを見届け、未来へと続く章を共に描くお手伝いをしてまいります。

最後に私の好きなアーティストKANさんの「50年後も」という曲をご紹介します。
「秋の夕べに落ち葉が舞うように
ぼくたちも美しく枯れてるかな
50年後も穏やかに
笑ってるかな 今日みたいに」
というフレーズがとても印象的で素敵です。
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